コラム ~ダイエットや健康について楽しく語ります

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吉田 昌生
吉田 昌生Yoshida Masao
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◆第一回 現代人のストレスを緩めるマインドフルネス瞑想

こんにちは。
神奈川県にあるYOGA BEING真鶴を主催しているヨガ瞑想講師の吉田昌生です。

私は、23歳のころ精神的にバランスを崩し瞑想に出逢いました。 その時期に、瞑想がもたらすメンタル調整効果に感動しまして、ヨガ・瞑想講師の道を志すようになりました。

これまでインドをはじめ世界35カ国以上を巡り、様々なスタイルの瞑想、ヨガ、心理学を学び実践してまいりました。

2015年1月には、
「1日10分で自分を浄化する方法 マインドフルネス瞑想入門」 をWAVE出版より出版させて頂きました。

   ◆購入はこちらから→  ~1日10分で自分を浄化する方法~マインドフルネス瞑想入門


現在は、「マインドフルネス」をベースにしたヨガクラスやワークショップを神奈川、東京で主催しています。
またヨガクラスの他にも、企業向けの研修、瞑想の個人セッションを提供しています。

本日から「メンタル調整」をテーマにコラムを書かせて頂きます。 どうぞよろしくお願いします。

 

あなたはどんな時にストレスを感じますか?
そして、ストレスを感じていることに気付いたときどのように対処しますか?

ストレス解消にはいろんな方法があります。
友達と話したり、飲みに行ったり、買い物することでもストレス発散できます。
今回は、そのようなストレスを緩める手法の一つとして「マインドフルネス」を紹介します。

「マインドフルネス」とは、「今、この瞬間に意識を向けた状態」のことです。
主に、ヨガや瞑想で、呼吸や体の感覚を感じていくことを実践します。 欧米では、この「マインドフルネス」を実践することで、うつやトラウマなど精神的な障害、慢性疼痛、ガン、心臓病にも効果があることが証明されています。
科学的にその効果が証明されるに従って、2000年代以降からは、世界的企業の社員教育としても、「マインドフルネス瞑想」を取り入れるようになりました。
仕事上のストレスが軽減され、従業員のメンタル面が調整され、その結果、健康管理コストの抑制が期待されています。

では、なぜ「マインドフルネス」でストレスが解消され心が穏やかになるのか?
その理由は、いくつかありますが、一つだけあげるとするなら、
「今、ここ」です。

より具体的に言うと、
「今、この瞬間に意識を向けた状態」を練習することで、
「考えない時間」を持つことができるので、ストレスが軽減されるのです。
私たちは1日に60,000回思考しているとも言われます。
試しに、三分間目を閉じてみてください。
必ず、思考が湧いてきますよね。
この無意識に湧いてくる思考に感情が乗っかってきてストレスを感じていると言われています。

例えば、
今日、上司に言われた一言を思い出して、 「やっぱり、私はダメだ」と思い、自己嫌悪したり…
明日の会議を心配して「やばい、間に合わない」と考えて不安になったり…
このような思考によって、ネガティブな感情、ストレスを感じているのです。(大抵は、そのことに気付いていません。)
つまり常に未来や過去に意識が向かって、無意識に考える癖が強くなると、人はストレスを感じ易くなると言えます。
(こんなことを書いている私も、考え過ぎて苦しくなった一人です。)
もちろん、最初は雑念が湧いてきます。
でも、それに気付いた瞬間に、自分の思考を手放す練習を繰り返していくと、徐々に頭の中が静かになっていきます。

さらに集中力が極度に高まると、「リラックス」して「集中」した状態が訪れます。
体は寝ている時くらい深く休息しているけど、意識は目覚めていて、大好きなことをやっている時ぐらい対象に集中した状態です。 それは、子供のときの、時間を忘れて没頭した感覚に似ています。 (スポーツや芸術表現の分野では、「ゾーン」や「フロー」といわれます。)

子供の時を、思い出してみて下さい。
一心不乱に、何か好きなことに夢中になっているとき、未来や過去のことを考えたりしませんでしたよね。
いつの間にか日が沈み始めていたことに気付いたりします。
また無我夢中に遊んでいるときは、文字通り自分という意識もなくなります。
自分と対象の区別も薄れ、自分と周囲がひとつに繋がった感じがします。

このようにマインドフルネスで、意図的に何もしない時間をもつことで、心と身体が深く休息します。
それにより、外側の出来事、状況や、心が作り出す過剰なストレスから解放されます。
さらには、子供の時のような瑞々しい感受性を取り戻し、生きている実感、感動を再び感じとれるようになります。

次回は、仕事の効率が上がる?集中力を高めるマインドフルネスについてお伝えします。
お楽しみに!

吉田 昌生


◆第二回 集中力を高めて、仕事の効率を上げるマインドフルネス瞑想

こんにちは。
神奈川県にあるYOGA BEING真鶴を主催しているヨガ瞑想講師の吉田昌生です。

今回は、「集中力を高める」方法としてマインドフルネス瞑想を紹介します。
とくに仕事の効率を上げたい方、勉強の効果を高めたい方に向けて書きます。

こんなことはありませんか?
・ 会議中なのに、全然違うことを考えていた
・ 勉強をしていたはずなのに、気付いたらFacebookを見ていた
・ 仕事の締め切りが明日なのに、気付いたらテレビをずっと見ていた
スマホのアプリやSNS、テレビ番組、漫画などに意識が持っていかれ、いつの間にか、本来やるべきことからズレて、後回しになっていたということは誰しもあるかと思います。

このような問題が起こる原因は二つです。

  1. 「集中力」が持続しないから
  2. 集中していない自分に気付かないから
です。

では、その解決策は?

  1. 「集中力」を高めること
  2. 「集中力が途切れたことに気付く力」を高めること
です。

この二つの力が高まれば、より一つのことに深く「集中」することができ、長く持続させることができるようになります。では、どうすればこの二つの力を鍛えることができるのでしょうか?

私がオススメしたいのが瞑想です。瞑想は、「集中力」を高める方法として最適です。
やり方は簡単。ただ自分の呼吸に意識を向けるだけ。そして、呼吸から注意がズレたら戻していく。この二つの繰り返しです。たったこれだけで、ジムで筋肉を鍛えるように「集中力」を鍛えることができるのです。
もしかしたら、意外に思われるかもしれませんね。なぜこんなシンプルなことで「集中力」を高めることができるのでしょうか?実践しながら、その仕組みについてお話しします。ぜひ一緒に行ってみて下さい。

まず呼吸に「注意」を向けてみましょう。
どんな呼吸をしていますか?
その体の感覚をありのまま感じていきましょう。

もしよろしければ、
そのまま三分間感じてみて下さい。

「注意」が呼吸から逸れたら、また呼吸に引き戻すようにします。
自分の「呼吸」だけに集中して下さい。

いかがだったでしょうか?

もしも三分間、呼吸だけに集中できたら相当集中力が高いです。でも、多分、多くの方が、「注意」が呼吸から逸れたことに気付かれたと思います。
「注意」が逸れたからといって失敗ではありませんし、あなたが瞑想に向いていないわけではありません。元々私たちの心は落ち着きがなく、すぐに心は未来や過去に意識が向かいがちです。だから訓練する必要があるんです。

よく誤解されるのですが、瞑想で大切なのは「無」になることではありません。大切なのは、「注意」を向けることと、ズレたことに「気付く」ことです。このプロセスによって脳が鍛えられます。「注意力」と「注意が逸れたことに気付く力」が高まります。
瞑想というと宗教的で、怪しいイメージをもたれる方も多いですが、脳と心を鍛えるメンタルトレーニングだと捉えてみて下さい。
何度も行っていくと、一つのことに集中する力が高まり、集中する状態が長続きするようになることを実感するはずです。そして最も退屈な感覚である「呼吸」に集中できれば、他の感覚に応用できます。
仕事やスポーツ、勉強など、日常生活全てに置き換えることができます。瞑想で鍛えられた一点に注意を集中させる力は、瞑想をしていないときにも持続されていくのです。

「集中力」が高まり、今この瞬間に深く集中することで、より高いパフォーマンスを発揮することができます。仕事の集中が切れて遠ざかりそうになっている自分に気付く力が高まることで、本来の目標の方へ引き戻すことができるようになります。
特に最近、「集中力」が無いな。考え過ぎる。ぼんやりとしていることが多い、と思われた方は、ぜひ瞑想を実践してみて下さい。
集中力が高まり、持続すると、仕事や学習の効率が格段に上がります。物事の処理が早くなり、同じ仕事(勉強)量を、より短い時間でより集中してこなすことができるようになります。

このような変化を感じる目安は約三ヶ月間。腹筋を三ヶ月くらいすると、お腹が引き締まったのが分かるように、瞑想を三ヶ月くらいすると、集中力が高まったことが実感できます。
私の書籍では、より具体的な方法を誘導していますので、気になったら、是非行ってみて下さい。

吉田 昌生


◆第三回

3 感情をコントロールするマインドフルネス瞑想

こんにちは。
神奈川県にあるYOGA BEING真鶴を主催しているヨガ瞑想講師の吉田昌生です。

本日は、感情のコントロール方法としてマインドフルネス瞑想を紹介します。自分の心を客観的に見る練習をすることで、怒り、嫉妬、恨み、憎しみ、劣等感などのネガティブな感情を手放せるようになります。
特にすぐに感情的になり易い方には、是非読んで頂きたいと思っています。

そんなことを言う私も、実を言うと感情に振り回されるタイプでした。すぐにカッとなることが多かったのですが、マインドフルネスを意識するようになってから感情に振り回されることが減りました。以前に比べると、不快な人や出来事に出会っても落ち着いて対応できることが増えました。

マインドフルネス瞑想には、EQを高める効果があると言われています。EQとは「エモーショナルインテリジェンス」の略で、心の知能指数とも言われます。要するに、「感情を調整する能力」のことです。
この能力が高まると、自分の感情を調整することができ易くなり、他人の気持ちにも共感できるようになると考えられています。
近年、長期的ににビジネスを成功させるためには、社員やリーダーのEQを向上させることが大切であると言われています。すでにGoogleを始め欧米の有名企業は、このEQを向上させるための研修プログラムを導入しています。その最も有力な手段が、マインドフルネス瞑想です。

では、なぜマインドフルネス瞑想でEQが高まるのでしょうか?
いくつか理由がありますが、その最も大きな理由は、マインドフルネスが自分の中で起こっていることに気付く力(アウェアネス)を鍛えるからです。
マインドフルネスでは、呼吸を観察し続けます。身体の感覚を感じていきます。また自分の雑念に気付いたら、手放すというメンタルトレーニング的な要素があります。
このように呼吸や思考や感情を「客観視」する練習によって、自分の呼吸や身体、心の状態に気付く力(アウェアネス)が高まります。
この気付く力(アウェアネス)が向上することで、呼吸の変化に気付き易くなり、自分の無意識の思考にも気付けるようになります。
自分の感情や思考に気付けるようになると、それだけでその思考や感情に巻き込まれにくくなります。

例えば、怒りの感情を抱いている時に、
「今、私はイライラしている。怒りを感じ始めている。」
と、リアルタイムに気付くことができれば、怒りの感情も抑え易くなります。呼吸を落ち着けたり、話題を変えたり、違うことを考えたり具体的に対処することができます。
他の感情も同じです。焦り、恐怖、不安などのネガティブな感情も素早く気付き自覚することで、より冷静な対応や判断ができるようになります。

脳科学的にみても、マインドフルネス瞑想を実践することで、恐れを感じる扁桃体が小さくなることが明らかになっています。つまり、脳の構造が変わり、物事にも動じにくくなり、心が安定し易くなるというわけです。
私も考え過ぎて落ち込んだ状態だったのが、この瞑想を始めて考え過ぎることが減りました。無意識の思いや考えに振り回されることが減って、ストレスから解放され、生きることが楽になりました。
また自分の呼吸や気持ちに寄り添う時間をもつことで、自分に対して思いやり深くなります。自分自身との関係がよくなると、他人に対しても共感する力も高まり、周囲の人間関係もよくなります。
感情が穏やかで、共感力もあると、さらに人間的な魅力が増していきます。すると自然と影響力が増し、リーダーシップも発揮されるようになります。

今回は、感情のコントロール方法としてマインドフルネス瞑想を紹介しました。特にすぐに感情的になり易い方は、騙されたと思って是非試してみて下さい。
日常生活でも、マインドフルネスを実践することで、前よりイライラしにくくなった、ストレスが減った、以前より心が穏やかになったことを実感できるはずです。

吉田 昌生



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